青空文庫で小林多喜二の「蟹工船」を読んだ。といっても途中だが、
青空文庫は著者の死後50年以上たって著作権が失われた作品やそうでなくても
公開してもよいという著者の承諾があった作品を無料で読めるサイトです。
高校生のころよんだ「蟹工船」はいま読み返しても凄まじい。
オホーツク海に荒れ狂う冬の嵐の描写はまさにこちらが船酔いをするくらいの迫力で表現されている。
そして荒海の中の蟹工船という閉鎖された小さな社会いや、人の命がこれほど軽んじられ、人道や人命よりも「利益優先」の世界を描いている。
かれこれ50年以上も前に読んだ「蟹工船」だが鮮明に記憶にのこる個所がある。
ろくな食事も与えられず脚気になって身動きできない人が死んだ。薬も手当てもされずに骸となったその腰あたりは小便で着ていたものが腐ってボロボロになっていた。というところが、
時々、小林多喜二と聞いただけでその場面を思い出すのです。
その個所が確かに存在するのか確認の意味もかねて読んでいます。
ネットの書籍ははじめて読みますが、何時でも好きな時に読めるし、文字も拡大して読めるのはありがたいです。
しかし、ここまで読んだと栞紐を挟むときの充実感や手に持ったときの重量感は製本された書籍でしか味わえません。
多分紙の書籍はこれからもなくならないのではと期待してます。
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