神谷は真樹さんのアパートを出て転々としながらようやくみつけた安アパートに落ち着くまですでに半年がたっていた。
神谷のみならず徳永もまた真樹さんをうしなった喪失感を負っていた。
神谷は借金がどんどん膨らんでいくがそれを見て徳永はアルバイトもせずに四六時中芸人であることを貫く神谷を尊いとまで思うようなっていた。しかし徳永はそこまでの覚悟ができず深夜のアルバイトを続けて「自分は小さい・・・」と思うのであった。
相変わらず二人の「笑い」についての議論やネットなどによる自分への批判をどう受け止めるかということにも神谷は自論を説き聞かせる。
笑いに対しての神谷の姿勢は時として徳永を打ちのめす。考え方がついていけないと感じる時さえあった。
あるとき神谷の相方大林から「神谷が もう首まわらへんくらい借金でかなってんねん」と聞く。
一方TVでは後輩がバラエティ番組で才能を発揮していた。
大林は「せやけど売れたいのぉ」とのつぶやきを聞こえなかったふりをするのだが奥歯が砕けても良いとおもうほど噛みしめる。
苦しみながらもスパークスはようやく漫才だけでも食べていけるようになった。家族を劇場に呼んだり仕送りができるかもというところまで来ていた。
徳永の伝記のノートは10冊以上になっている。
つづく
2015年8月25日火曜日
こうのとり
国際宇宙ステーションの油井亀美也宇宙飛行士がロボットアームで「こうのとり」をキャッチしたと新聞報道されている。
「こうのとり」は日本の無人補給船、飲料水や食料、実験装置やNASAからの要求でステーション内で水を処理するフィルターなども搭載されているという。写真ではそのキャッチの瞬間が鮮明に映っている。
昨年10月から3度の失敗が続き、日本の「こうのとり」に期待が寄せられていた、地上のジョンソン宇宙センターでは
若田光一さんが交信役を務め、成功の喜びを語りあった。
いつも感じるのだが宇宙ステーションから送られてくる映像の鮮明さに驚く、また地上でキナ臭い諍いなどは取るに足りない無意味なもののように思えてくる。
もっとわが星、地球を大切にすることに思いを巡らすことができないものだろうか。
宇宙ステーションまではどのくらいの距離があるのか想像さえできないが、送信されてくる地球の美しさに感動する。
嫌な事件ばかりが紙面を埋めている昨今だが、このニュースは
久しぶりに胸を明るくしてくれた。
「こうのとり」は日本の無人補給船、飲料水や食料、実験装置やNASAからの要求でステーション内で水を処理するフィルターなども搭載されているという。写真ではそのキャッチの瞬間が鮮明に映っている。
昨年10月から3度の失敗が続き、日本の「こうのとり」に期待が寄せられていた、地上のジョンソン宇宙センターでは
若田光一さんが交信役を務め、成功の喜びを語りあった。
いつも感じるのだが宇宙ステーションから送られてくる映像の鮮明さに驚く、また地上でキナ臭い諍いなどは取るに足りない無意味なもののように思えてくる。
もっとわが星、地球を大切にすることに思いを巡らすことができないものだろうか。
宇宙ステーションまではどのくらいの距離があるのか想像さえできないが、送信されてくる地球の美しさに感動する。
嫌な事件ばかりが紙面を埋めている昨今だが、このニュースは
久しぶりに胸を明るくしてくれた。
火花 その5
二人は自動販売機のお茶を飲む。「うまいか?」と聞く神谷に徳永は「はい、タイムマシーンが発明されたら真っ先に千利休に会いに行きます」。「どうせ横から秀吉がしゃしゃり出て来て飲みよるやろ」とこんな具合で二人は四六時中笑いを極めようと模索しているようだ。
世の中努力がそのまま報われるのはいつの、どの世界でも一握りの人だけだ。
遊んでいるのか芸道に磨きをかけているのかわからない日々の内に同じ事務所に若手の後輩が移籍してきた。彼らはすぐに台頭して徳永は打ちのめされた気分になる。
折しも真樹さんは神谷のために風俗で働き始めそこで知り合った男性に何度も告白されて徐々に真樹さんも好きになったという。
当然神谷は真樹さんのもとを出なければいけない。既に男が入ってきているから当座の自分の荷物を取りに行って欲しいと徳永に頼む。二人で荷物を運び出す。最後に真樹さんは「体に気をつけてね」と静かにドアを閉めた 。
どこまでも優しい真樹さんである。
その後何年かして一度だけ真樹さんが少年と手をつないで歩いているのを見かける。笑っているその姿に徳永はとても幸福な気持ちになるのだった。
つづく
世の中努力がそのまま報われるのはいつの、どの世界でも一握りの人だけだ。
遊んでいるのか芸道に磨きをかけているのかわからない日々の内に同じ事務所に若手の後輩が移籍してきた。彼らはすぐに台頭して徳永は打ちのめされた気分になる。
折しも真樹さんは神谷のために風俗で働き始めそこで知り合った男性に何度も告白されて徐々に真樹さんも好きになったという。
当然神谷は真樹さんのもとを出なければいけない。既に男が入ってきているから当座の自分の荷物を取りに行って欲しいと徳永に頼む。二人で荷物を運び出す。最後に真樹さんは「体に気をつけてね」と静かにドアを閉めた 。
どこまでも優しい真樹さんである。
その後何年かして一度だけ真樹さんが少年と手をつないで歩いているのを見かける。笑っているその姿に徳永はとても幸福な気持ちになるのだった。
つづく
2015年8月23日日曜日
花火大会
今夜は御坊市の花火大会です。
この花火大会がすめば日高の秋が始まると言われています。
それを物語るかのように、昼間の暑さを夜が包みこんで肌に秋を感じさせてくれます。
暗闇の空で咲く花火は束の間の華やかな光を煌めかせながら夜の闇へと吸い込まれて行く、その陽と陰の落差が、又とどめておけない美しさが見る者の心を惹きつけてやまない。
孫たち家族はお友達も一緒に夜店を楽しみにでかけました。
私は家の前の道端から「一人花火大会」しました。
お腹に響く迫力のは大きな柳の木がおおいかぶさってくるようですし、それより低いところで咲くのは色とりどりの若さ溢れるようなピチピチした光が躍ります。
花火師の科学的な技術的研究が様々な色や時間差で咲き分けるのに成功したのだそうです。
だけど、この際只々「わぁ!きれい!」というだけで楽しみたいですね。
この刹那的な美しさに理由は無粋です。
この花火大会がすめば日高の秋が始まると言われています。
それを物語るかのように、昼間の暑さを夜が包みこんで肌に秋を感じさせてくれます。
暗闇の空で咲く花火は束の間の華やかな光を煌めかせながら夜の闇へと吸い込まれて行く、その陽と陰の落差が、又とどめておけない美しさが見る者の心を惹きつけてやまない。
孫たち家族はお友達も一緒に夜店を楽しみにでかけました。
私は家の前の道端から「一人花火大会」しました。
お腹に響く迫力のは大きな柳の木がおおいかぶさってくるようですし、それより低いところで咲くのは色とりどりの若さ溢れるようなピチピチした光が躍ります。
花火師の科学的な技術的研究が様々な色や時間差で咲き分けるのに成功したのだそうです。
だけど、この際只々「わぁ!きれい!」というだけで楽しみたいですね。
この刹那的な美しさに理由は無粋です。
2015年8月21日金曜日
火花 その4
どんな世界にもいろんなタイプの人間がいる。
このお笑いの世界も例外でなく芸を突き詰めようとする熱意がかえって彼らを不安におとしめたり、また観客の受けが良かったときでさえ、その笑いに納得できないときがあるのだという。
舞台でうまくいかない日の憂鬱は次のライブで笑いを取る他にない。こんな夜は誰も相容れない。東京には全員他人の夜がある。
と書いている。群衆の中の孤独感の寂しさ、心もとなさがひしと読み手に伝わってくる。
そんな中にも二人のやりとりはさすが芸人と思わせるくだりがある。筋道にはあまり関係なさそうだがこんな小さな笑いが二人の生活苦を深刻にならずに読ませてくれるのだろう。
神谷はどんなにお金がなくてもいつものおごってくれる。
自動販売機の飲み物を買うとき例のごとく神谷は硬貨を何枚かいれたあと、小銭入れをぐるぐるとかき回す。見かねて徳永が十円玉を入れようとすると「いらん」と一喝され、それでもグルブルとかき回す。
徳永は「そんなんしても小銭増えませんよ」「わかっとるわ。ここでお前に出させたら割り勘になってしまう」。あきらめて千円札を・・・
というくだりには思わず笑ってしまった。
笑いを取ってその裏に見え隠れする神谷の芸人魂が心臓の鼓動と同じリズムで脈打っている 。こんな部分はやはり現実に芸の世界に身を置いたものでしか書けないのではと思ってしまう。
つづく
このお笑いの世界も例外でなく芸を突き詰めようとする熱意がかえって彼らを不安におとしめたり、また観客の受けが良かったときでさえ、その笑いに納得できないときがあるのだという。
舞台でうまくいかない日の憂鬱は次のライブで笑いを取る他にない。こんな夜は誰も相容れない。東京には全員他人の夜がある。
と書いている。群衆の中の孤独感の寂しさ、心もとなさがひしと読み手に伝わってくる。
そんな中にも二人のやりとりはさすが芸人と思わせるくだりがある。筋道にはあまり関係なさそうだがこんな小さな笑いが二人の生活苦を深刻にならずに読ませてくれるのだろう。
神谷はどんなにお金がなくてもいつものおごってくれる。
自動販売機の飲み物を買うとき例のごとく神谷は硬貨を何枚かいれたあと、小銭入れをぐるぐるとかき回す。見かねて徳永が十円玉を入れようとすると「いらん」と一喝され、それでもグルブルとかき回す。
徳永は「そんなんしても小銭増えませんよ」「わかっとるわ。ここでお前に出させたら割り勘になってしまう」。あきらめて千円札を・・・
というくだりには思わず笑ってしまった。
笑いを取ってその裏に見え隠れする神谷の芸人魂が心臓の鼓動と同じリズムで脈打っている 。こんな部分はやはり現実に芸の世界に身を置いたものでしか書けないのではと思ってしまう。
つづく
古希一歩手前の同窓会
夕べはこの周辺の同窓生が集まるミニ同窓会でした。
今回私も役員の端っこでしたので、何人集まって下さるのかも気掛かりでしたが、結局いつもより若干少ない28名の集まりでした。
集まるごとにみんなは揃って昔の顔に戻ります。
しかし、話題の中心は健康についてです。
自分が病気だからとか、お盆の疲れが・・・とか家族が 調子悪いとかで来れない方がいます。
この会に参加できる幸せをみんなが感じています。
もう何回目だかいつ始まったのかさえ私は知らないのですが、こうして元気と次回への楽しみをもらって帰ります。
そして、回を追うごとに飲む量、食べる量が減ってきます。
こんなところにも年齢がでてきます。 何しろ70歳一歩手前です。
古希とは「この歳まで長生きできる人は希だから」が語源だそうです。思えば長寿になったものです。せっかくの長寿楽しみたいですね。
別れ際は「またね、元気でね」が合言葉です。
出来ることは自分でする、最近まじめに考えている言葉の一つです。
今回私も役員の端っこでしたので、何人集まって下さるのかも気掛かりでしたが、結局いつもより若干少ない28名の集まりでした。
集まるごとにみんなは揃って昔の顔に戻ります。
しかし、話題の中心は健康についてです。
自分が病気だからとか、お盆の疲れが・・・とか家族が 調子悪いとかで来れない方がいます。
この会に参加できる幸せをみんなが感じています。
もう何回目だかいつ始まったのかさえ私は知らないのですが、こうして元気と次回への楽しみをもらって帰ります。
そして、回を追うごとに飲む量、食べる量が減ってきます。
こんなところにも年齢がでてきます。 何しろ70歳一歩手前です。
古希とは「この歳まで長生きできる人は希だから」が語源だそうです。思えば長寿になったものです。せっかくの長寿楽しみたいですね。
別れ際は「またね、元気でね」が合言葉です。
出来ることは自分でする、最近まじめに考えている言葉の一つです。
2015年8月20日木曜日
火花 その3
非凡な才能の持ち主はおりとして世間からは認めてもらいにくい。絵画にしろ、文学にしろ、音楽などその人の死後その価値が人々に理解されることが多い。
漫才という笑いの芸術の場合も例外でなく、人間関係の不器用さも相まって神谷の才能は世間的に光り輝くというには程遠い。
むしろ、若手の芸人の方が好まれて行くのである。
そのころ、神谷が活動拠点を東京に移すと連絡が来る。
徳永は一抹の不安を抱くが神谷は東京へやって来る。
いよいよ師弟関係が色濃くなっていくのだが、神谷は東京でも破天荒な生活を送ることに。
神谷の論説は難しすぎて私にはよう分らんとこも多々あるが、どこか純真で寂しがり屋の一面を持ち、滅法人恋しさが彼を包んでいるように思う。
ある日、深酔いした二人は神谷のアパートへたどり着く、「真樹さん」という優しく美しい女性がいて神谷の世話をしている。
彼女は神谷の才能を認めていて心底惚れ込んでいると徳永は感じる。しかし二人の関係は愛人関係とは違う。神谷は真樹さんに何回か「ちゃんとした彼氏 つくり」と言う。真樹さんは「わかった」
と答える。
大人の男女がいてこんな関係が存在するのだろうかと不思議だがそういうところが神谷の魅力なのであろう。 つづく
漫才という笑いの芸術の場合も例外でなく、人間関係の不器用さも相まって神谷の才能は世間的に光り輝くというには程遠い。
むしろ、若手の芸人の方が好まれて行くのである。
そのころ、神谷が活動拠点を東京に移すと連絡が来る。
徳永は一抹の不安を抱くが神谷は東京へやって来る。
いよいよ師弟関係が色濃くなっていくのだが、神谷は東京でも破天荒な生活を送ることに。
神谷の論説は難しすぎて私にはよう分らんとこも多々あるが、どこか純真で寂しがり屋の一面を持ち、滅法人恋しさが彼を包んでいるように思う。
ある日、深酔いした二人は神谷のアパートへたどり着く、「真樹さん」という優しく美しい女性がいて神谷の世話をしている。
彼女は神谷の才能を認めていて心底惚れ込んでいると徳永は感じる。しかし二人の関係は愛人関係とは違う。神谷は真樹さんに何回か「ちゃんとした彼氏 つくり」と言う。真樹さんは「わかった」
と答える。
大人の男女がいてこんな関係が存在するのだろうかと不思議だがそういうところが神谷の魅力なのであろう。 つづく
目にはさやかに・・・
お盆が過ぎると急に夜が早く来る気がします。
それに、この二三日の雨が秋を運んできたようです。
アキアカネが郵便受けのそばで羽根を休めていました。そっと郵便物を取り出しました。秋物のカタログでした。
空の青は夏のそれとは違う澄みきった青です。
朝夕の気温もずいぶん違います。台風の進路も気になりますが、
小さな秋を発見するのはうれしいものです。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
古今和歌集のこの歌、この季節にいつも思い出します。
とは言え、日中はまだまだ真夏並みの日差しです。
油断はできませんが、夏の疲れの清算をしようと何事もスローテンポです。
どなた様も疲れを秋に積み残さないよう お気をつけ下さい。
それに、この二三日の雨が秋を運んできたようです。
アキアカネが郵便受けのそばで羽根を休めていました。そっと郵便物を取り出しました。秋物のカタログでした。
空の青は夏のそれとは違う澄みきった青です。
朝夕の気温もずいぶん違います。台風の進路も気になりますが、
小さな秋を発見するのはうれしいものです。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
古今和歌集のこの歌、この季節にいつも思い出します。
とは言え、日中はまだまだ真夏並みの日差しです。
油断はできませんが、夏の疲れの清算をしようと何事もスローテンポです。
どなた様も疲れを秋に積み残さないよう お気をつけ下さい。
2015年8月14日金曜日
火花 その2
本を手にした時、早く本文を読みたいのは誰しも同じ気持ちだが、私は勿体をつけて、その装丁を楽しむところから始まる。
腰帯のキャッチフレーズみたいなのを読むのも楽しみ。
火花の装丁は堅表紙に付けたブックカバー、大きく横書きで火花のタイトル。淡い飴色の背景に海老赤色の布を頭からすっぽりと被った人物いや、静かにわき上がるマグマのようにも見えちょっと奇異な感じの物体、右上には著者「又吉 直樹」の文字が・・・
一見単調なデザインだがこの赤いのは何を表現しているのかと好奇心をそそられ本文へとひきずりこまれていく仕掛けになっているのだろうか?
前回は徳永が神谷の伝記を書くように言われたところ、
居酒屋で漫才とはの談義を終え帰り道少し高めのボールペンとノートを買う。
大阪と東京での携帯でのやり取りが続く、徳永は神谷の淀みなく流れるような喋りを聞いて自分が早くしゃべれないことに苛立つ。
頭の中のイメージがうずまいているのに言葉としてそれを取り出そうとすると言葉は液体のように崩れ落ちると表現している。
これ以上のたとえがないように思う。つたない文を書く時でさえ、自分の語彙の少なさに落胆したり苛立ったり。
相変わらず神谷の話はどこか抽象的で私にはピカソやダリの絵画を見ているような解釈不能な部分がある。
それでも神谷と徳永の師弟関係は続く。
徳永のスパークスは少しづつ出番が増え小さな劇場でお客に名前を覚えてもらえるようになる。
一方神谷の方はその才能故なのか相方とともに人間関係は不器用で結果が出せずにいる。 続く
腰帯のキャッチフレーズみたいなのを読むのも楽しみ。
火花の装丁は堅表紙に付けたブックカバー、大きく横書きで火花のタイトル。淡い飴色の背景に海老赤色の布を頭からすっぽりと被った人物いや、静かにわき上がるマグマのようにも見えちょっと奇異な感じの物体、右上には著者「又吉 直樹」の文字が・・・
一見単調なデザインだがこの赤いのは何を表現しているのかと好奇心をそそられ本文へとひきずりこまれていく仕掛けになっているのだろうか?
前回は徳永が神谷の伝記を書くように言われたところ、
居酒屋で漫才とはの談義を終え帰り道少し高めのボールペンとノートを買う。
大阪と東京での携帯でのやり取りが続く、徳永は神谷の淀みなく流れるような喋りを聞いて自分が早くしゃべれないことに苛立つ。
頭の中のイメージがうずまいているのに言葉としてそれを取り出そうとすると言葉は液体のように崩れ落ちると表現している。
これ以上のたとえがないように思う。つたない文を書く時でさえ、自分の語彙の少なさに落胆したり苛立ったり。
相変わらず神谷の話はどこか抽象的で私にはピカソやダリの絵画を見ているような解釈不能な部分がある。
それでも神谷と徳永の師弟関係は続く。
徳永のスパークスは少しづつ出番が増え小さな劇場でお客に名前を覚えてもらえるようになる。
一方神谷の方はその才能故なのか相方とともに人間関係は不器用で結果が出せずにいる。 続く
2015年8月13日木曜日
今年の夏
この投稿欄を幾度も開き書きかけては消しました。
今年は特に戦後70年、特集記事で当時の悲惨な状況が伝えられ、忘れてはいけない記憶を後世に残すべく惨状の事実を目にするたび、目をそむけたくなるのです。
戦後生まれの私は玉音放送を直接聞いたわけではないのですが、8月15日が近づくたび耳にするあの聞き取りにくい音声や戦後の食糧難を断片的に記憶している身として辛いのです。
同窓生と一緒に行った恒例の高野山参詣の旅も楽しく明るくにぎやかな 様子も少し伏し目がちに書いた方がよいのかなどと思ってしまいます。
そして、何となく漠然とした最近の不安が現実のものとならないことを祈るばかりです。
どの体験談も「戦争で誰も幸せにはなれない。二度と繰り返してはいけない」。
今年の夏はいつもより戦後を考えさせられる年です。
今年は特に戦後70年、特集記事で当時の悲惨な状況が伝えられ、忘れてはいけない記憶を後世に残すべく惨状の事実を目にするたび、目をそむけたくなるのです。
戦後生まれの私は玉音放送を直接聞いたわけではないのですが、8月15日が近づくたび耳にするあの聞き取りにくい音声や戦後の食糧難を断片的に記憶している身として辛いのです。
同窓生と一緒に行った恒例の高野山参詣の旅も楽しく明るくにぎやかな 様子も少し伏し目がちに書いた方がよいのかなどと思ってしまいます。
そして、何となく漠然とした最近の不安が現実のものとならないことを祈るばかりです。
どの体験談も「戦争で誰も幸せにはなれない。二度と繰り返してはいけない」。
今年の夏はいつもより戦後を考えさせられる年です。
2015年8月7日金曜日
夏休みの宿題
今は昔、こんな言葉で今昔物語は始まる。
そう、今は昔、私が小学、中学生だった頃の話。
お盆がすむと なぜか31日が猛スピードで迫って来る。
30日までに夏の友は友達の後方支援をいっぱい受けてどうにか出来あがるも、問題は工作、読書感想文、写生画などの自由課題に必死に取り組んだものだった。
TVで見ていたらそんな宿題を代行してくれる業者がいて引っぱりだこの忙しさらしい。読書感想文などはその子の筆跡まで真似て仕上げてくれるというもの。
賛否両論がある。それもありの意見を聞いてみると、中学受験を控えてのこの時期、塾の宿題を重視してとにかく合格への道を選ぶ。塾の方も学校の宿題よりも塾の宿題に重きを置くようにとのことらしい。
なるほど、今時の子供は大変だな。しかし、私はとんでもないと思うのだ。
この歳になってあのころ学校で教わったことに無駄なものってあったろうか?
例えば音楽教室で初めてクラシック「子供の情景」をレコードで聞かせてくれた 音楽室のことを鮮明に思い出す、これがなければクラシック音楽を一生知らずに過ごしたかもしれないし、図工の教科書にマチスの絵が載っていてあの鮮明な色彩と伸びやかさが印象に残っている。テストで難関を突破するのもすばらしいが、味のある人生のための作業もまた必要ではなかろうかと感じるのである。
そう、今は昔、私が小学、中学生だった頃の話。
お盆がすむと なぜか31日が猛スピードで迫って来る。
30日までに夏の友は友達の後方支援をいっぱい受けてどうにか出来あがるも、問題は工作、読書感想文、写生画などの自由課題に必死に取り組んだものだった。
TVで見ていたらそんな宿題を代行してくれる業者がいて引っぱりだこの忙しさらしい。読書感想文などはその子の筆跡まで真似て仕上げてくれるというもの。
賛否両論がある。それもありの意見を聞いてみると、中学受験を控えてのこの時期、塾の宿題を重視してとにかく合格への道を選ぶ。塾の方も学校の宿題よりも塾の宿題に重きを置くようにとのことらしい。
なるほど、今時の子供は大変だな。しかし、私はとんでもないと思うのだ。
この歳になってあのころ学校で教わったことに無駄なものってあったろうか?
例えば音楽教室で初めてクラシック「子供の情景」をレコードで聞かせてくれた 音楽室のことを鮮明に思い出す、これがなければクラシック音楽を一生知らずに過ごしたかもしれないし、図工の教科書にマチスの絵が載っていてあの鮮明な色彩と伸びやかさが印象に残っている。テストで難関を突破するのもすばらしいが、味のある人生のための作業もまた必要ではなかろうかと感じるのである。
平和祈念式典
昨日、原爆投下の午前8時15分国民の多くが1分間の黙とうしたことであろう。私もTVを式典を見ながら鎮魂の祈りをささげた。
1分間に万感の想いがよぎる。
平和宣言で広島市長が「広島をまどうてくれ」と読みあげた。
この一言にすべての祈りや希望、反省、不戦への思い、じれったさなど込められているのを感じる。
戦後70年ということで100カ国から参列したとのこと。
しかしなお核廃絶にはいたっていない。
被爆直後の惨状が放映されていたが直視できなかった。
また、長崎も9日、投下された日に平和祈念式典が行われる。
平和のありがたさ、不戦への誓いを一番身近に感じる日である。
1分間に万感の想いがよぎる。
平和宣言で広島市長が「広島をまどうてくれ」と読みあげた。
この一言にすべての祈りや希望、反省、不戦への思い、じれったさなど込められているのを感じる。
戦後70年ということで100カ国から参列したとのこと。
しかしなお核廃絶にはいたっていない。
被爆直後の惨状が放映されていたが直視できなかった。
また、長崎も9日、投下された日に平和祈念式典が行われる。
平和のありがたさ、不戦への誓いを一番身近に感じる日である。
2015年8月3日月曜日
火花その1
先日買った「火花」読み終えました。
熱海の花火大会の仮設ステージで売れない漫才コンビ「スパークス」が観客に注目されないまま舞台を終え、最後の出番のコンビとすれ違う瞬間に「仇とったるわ」と舞台に上がって行った「あほんだら」というコンビの一人が主人公が「一生の師」として仰ぐことになる「神谷」、そしてスパークスの「徳永」との物語。
笑いについて独特な感覚を持ち、ある意味破天荒な生き方をする神谷、一方まじめで常識の域を越えられない 読者から見ると安心感を与えてくれる徳永との相対的な人生観が融合し、漫才の笑いというテーマについて二人を深く結ぶ。
最初は「僕」という一人称の主人公だったが、二人のひょんな出会いの時の自己紹介で「徳永」 とわかる。
神谷は弟子となった徳永に自分の伝記を書くようにいう。
まじめな徳永は伝記はその人が亡くなってからのものという疑問を持ちつつもノートに書き留める。
読み終えて、私は彼らの生き方に比べ、どれ程いい加減な、年月に流されゆくままな暮らしをし、人生と真剣に向き合い努力したことがないような気がして恥ずかしさを覚える。
今日はここまでです。
熱海の花火大会の仮設ステージで売れない漫才コンビ「スパークス」が観客に注目されないまま舞台を終え、最後の出番のコンビとすれ違う瞬間に「仇とったるわ」と舞台に上がって行った「あほんだら」というコンビの一人が主人公が「一生の師」として仰ぐことになる「神谷」、そしてスパークスの「徳永」との物語。
笑いについて独特な感覚を持ち、ある意味破天荒な生き方をする神谷、一方まじめで常識の域を越えられない 読者から見ると安心感を与えてくれる徳永との相対的な人生観が融合し、漫才の笑いというテーマについて二人を深く結ぶ。
最初は「僕」という一人称の主人公だったが、二人のひょんな出会いの時の自己紹介で「徳永」 とわかる。
神谷は弟子となった徳永に自分の伝記を書くようにいう。
まじめな徳永は伝記はその人が亡くなってからのものという疑問を持ちつつもノートに書き留める。
読み終えて、私は彼らの生き方に比べ、どれ程いい加減な、年月に流されゆくままな暮らしをし、人生と真剣に向き合い努力したことがないような気がして恥ずかしさを覚える。
今日はここまでです。
2015年8月2日日曜日
豆腐ハンバーグ作ってみた
豆腐ハンバーグ作ってみました。
摂取カロリーはなるべく低くなおかつ、がっつり食べたい人向きに
合挽ミンチを鶏胸肉にすればなおヘルシーとのことですが、
先ずはいつもの合挽で、量は20%少な目の400g、
水分を切った木綿豆腐1丁、これだけだとつなぎ力が少ないのでパン粉を少し、後はいつもと同じ、玉ねぎみじん切りを先に炒めておく。細かく砕いた豆腐とミンチ、卵、ナツメグ、塩コショウしてコネコネ、粘りが出たら玉ねぎ、牛乳に浸したパン粉も入れ又コネコネして、等分にして成形、
一度に全部焼きたいのでホットプレートで焼きます。
はて、どうかな??
いつもと違って、何となく豆腐色してるよ。味は?うん、家族の評判も良い。
いつものより少しサッパリ味なのは気のせい?
ミンチの量が少なめなのに豆腐がかさ増ししているのでいつもより1個多くできた。
歯ごたえもしっかりしている。
豆腐とミンチの配分、付け合わせの野菜などの工夫でもっとヘルシーにできるかもです。
摂取カロリーはなるべく低くなおかつ、がっつり食べたい人向きに
合挽ミンチを鶏胸肉にすればなおヘルシーとのことですが、
先ずはいつもの合挽で、量は20%少な目の400g、
水分を切った木綿豆腐1丁、これだけだとつなぎ力が少ないのでパン粉を少し、後はいつもと同じ、玉ねぎみじん切りを先に炒めておく。細かく砕いた豆腐とミンチ、卵、ナツメグ、塩コショウしてコネコネ、粘りが出たら玉ねぎ、牛乳に浸したパン粉も入れ又コネコネして、等分にして成形、
一度に全部焼きたいのでホットプレートで焼きます。
はて、どうかな??
いつもと違って、何となく豆腐色してるよ。味は?うん、家族の評判も良い。
いつものより少しサッパリ味なのは気のせい?
ミンチの量が少なめなのに豆腐がかさ増ししているのでいつもより1個多くできた。
歯ごたえもしっかりしている。
豆腐とミンチの配分、付け合わせの野菜などの工夫でもっとヘルシーにできるかもです。
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