2016年3月25日金曜日

石飛 幸三(いしとび こうぞう)医師講演会

「平穏死」という講演会に行きました。
現在、講師の石飛幸三医師は東京で特別養護老人ホームで勤務されています。NHKスペシャルに出演されたり、著書も沢山出版されています。
市の文化会館での講演でしたがぎっしりの聴衆で半時間前に行った私は空いた席をやっと見つけたという状態でした。

題名の通り人生の終末を迎えた時、胃ろうや沢山の管を付けて命を長らえるのと、自然にその時を迎えるのとどちらが本人にとって幸せかを選択しなければいけない。
一時でも長く生きてほしいという選択もあるだろうし、そういう治療を続けることは長く苦しめることになるという解釈もあるだろう。

私は両親や嫁いでからも人生の最期に立ち会った経験から、お話に感銘を受けました。以前は一瞬でも長く生を保つのが医療だとされていたのが少しずつその人の最期の迎え方に選択肢が広がっていったような気がします。しかし、自分で意志を伝えられなくなって家族が選択をするとなるとその人の死後「これでよかったのか」という思いにとらわれかねないので自分が元気なうちに終末医療についての想いを家族に伝えておきべきだと思う。

ご自身の勤められている老人ホームで長年寝たきりで表情も無かった男性が棚の上の缶ビールに指を向けているのに気がついたスタッフは(その缶ビールは大好きなビールを飲めるようになればという思いで家族が棚に飾っていたもの)飲ませてあげたいとなって関係者や家族と相談の上もちろん医師も付き添って缶をそっと口元へ、すると動けなかったはずの手が缶を支え口も動きそのビールを飲んだのです。ポカンと開いたなりの口が飲む口になっていくのを映像で見た時の観客の反応たるや!
こんな奇蹟のような事が起こるのが生命の不思議なのだということを目の当たりにした。大好きなビールを飲むことができた男性は程なく亡くなったと聞いたが、観客の多くは良かったと満足感に満たされていたように思う。
この講演会で私の想いと合致する点が多かったことがうれしくなりました。

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