2016年5月5日木曜日

伊藤若冲

TVの番組、日曜美術館で若冲の作品が紹介されていた。
今年は若冲生誕300年ということで注目されています。
動植綵絵(どうしょくさいえ)30幅が映し出される。
松に鳳凰と牡丹と孔雀の対の掛け軸、老松に片足で立つ白い孔雀その羽には本来日本画にあるべき輪郭線がないというのだ。絹目も捉えるという精密な拡大鏡を通して見るその羽に描かれている羽の模様の線は0.2ミリの極細の線で埋め尽くされその線の間隔はどれも一定でどれだけの根気と情熱が備わっていたのだろうと感嘆していた。輪郭線はないのにみる者にはある様に見えるとは。
若冲といえば鶏、その中でも群鶏図はとくに有名、13羽の鶏の表情も羽の模様も全部違うという。真っ赤で豊かな鶏冠(とさか)といい、艶々した羽や尾羽の色遣いどの鶏もその美しさを自慢しているかのような迫力がある。当時これだけの顔料が揃ったのかと感心するばかり。
又、紅葉小禽図の紅葉の多彩な色遣いには驚くべき手法が。
絹地の裏側からそれぞれ少しづつ違う色を彩色し改めて表から赤を重ねるというものだ。裏側の色を少し違えるだけで微妙な色合いが生まれる発色の効果が計算されているのだという。色へのこだわりをどこまでも追及してやまない。
その枝にとまる青い胸毛の小鳥の青は当時の日本ではごく僅かしかなかったプルシアンブルーという顔料でとても貴重なものだったらしい。
ついつい引き込まれて最後まで見とれてしまった。
朝から華やかな気持ちになった。

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