2016年6月29日水曜日

礼文敦盛草(れぶんあつもりそう)

礼文敦盛草って聞いたことありますか?北海道礼文島にしか咲かない可憐な花だそうです。
なぜ突然に敦盛草なのかとお思いでしょうね。
先日図書館で阿刀田高著の「朱い旅」 という本を頂きました。
なぜ、朱い旅なのかですが、阿刀田高さんだからです。
ず~っと前朝日新聞日曜版だったと記憶しているのですが、彼の小説が載っていてアツモリソウが出ていたのです。
題名は思い出せませんが断片的にアツモリソウが神秘的に出てくるシーンを思い出しました。で、何も考えずに朱い旅を手にとったというわけです。
普段気にすることもなかった事柄が何かの拍子に記憶の糸がピピーと巻き戻されて脳裏の表面に浮かび出てくる事ってありますよね。それなんです!別の小説だったのか定かでありませんが同時に広島県の三次市と言うワードも同時に浮かびあがりました。三次と書いてみよしと読むのもこの新聞小説で知りました。
その本に引き寄せられるか否かは何と言っても書き出しの数行で決まる。この朱い旅のそれは夢か現かという現実味のない風景の描写で始まる。しかし不思議な事に最終章にも同じ描写の文が綴られている。多分始まりと終わりがつながっていてすっきりした完結と言うものがないのかもしれない。
前に読んだ高橋たか子さんの「誘惑者」も同じように読み手を文頭に導いていく手法だったと記憶する。
私は「あぁ、読み終わった」という充実感に抱かれたいタイプだが、たまには読後いつまでも心に引っかかっている読み物もありかな?ちょっと不気味なそれでいて怖いもの見たさの心理を刺激しそうな朱い旅読んでみたいと思っています。

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