2015年9月8日火曜日

火花 その7

八月中に仕上げてしまおうと思っていた「火花」ですが、もう9月も大分過ぎ、秋の気配がひしひしと・・・。

神谷は相変わらず「面白い」ということを頑なに追及している。その手法は時として笑いの常識を逸脱しているかのような表現を試みた。信念を持って周囲に媚びることができない性質は敵もつくりやすいがそれでも戦う姿勢を崩さない。
一部の芸人には称賛されても一部の芸人からは煙たがられた。と書いている。
まるで、世渡りに対しては不器用な人である。
しかし、どの世界にもこんなタイプの人はいるものだ。
腕はいいけど全く無愛想な職人さん、とか《芸のためなら女房も泣かす》と歌の文句にもあるような人とか・・・

お客を楽しませる事と神谷の言う「面白い」には言い知れぬ隔たりがあるのだ。
テレビに映る徳永たちの漫才は受けているのにそれを見る神谷は笑わない。
徳永はどうすれば神谷が笑ってくれるのか分からなくなってきている。
いつか自分の本当の出番が来ると信じて、後輩コンビたちとも切磋琢磨しながら成長を続けていった。
しかし彼らが出演した漫才番組に神谷の「あほんだら」が呼ばれることはなかった。
               つづく


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