青空文庫を覗いてみた。
佐藤春夫の「田園の憂鬱」が最近ここに出ていた。
いつの頃か小学校の北側にまだ図書館があったころのこと、
多分蔵書はそれほど多くはなかったような記憶がある。
そこで借りたのか学校の図書室で借りたのか定かではないが「田園の憂鬱」というのを借りた。
断片的に覚えているのが主人公の飼っている犬の名前が「フラテ」といった事、せっかく咲いた薔薇の花が虫に喰われていた事だけ、あらすじの記憶はない。
懐かしさも手伝って読み始めた。
主人公は都会の騒音から解放され、安らかな睡眠を欲しがってこののどかな土地に引っ越してきたがここでも色々な憂鬱に悩まされて心安らぐ時を得られない。とても神経質で時には幻聴、幻覚を覚える人の苦悩である。
私は自分の記憶に自信をなくしてしまいそうだ。
こんな面白くも楽しくもないこの本を果たして最後まで読んだであろうか?
しかし断片的であれ降り続く雨や灰色にかすむ田園風景、そこを駆けるフラテの様子が思い出される。
パラパラというかズリズリというか斜め読みよりもっと端折ってスクロールして最後まで覗いてみた。
私こんな傾向のものが好きなのか、「朱い旅」も「楡家の人々」(こちらもあらすじなんてすっかり忘れてはいるが)それに高橋たか子の「誘惑者 」
あ、そうそう朔太郎の詩をおぼえて悦に入ってた私こそ本質はどこかジメジメヌメヌメしたとこがあるのかもしれません。
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