やはり何歳になっても70年前のこの日の光景は忘れることができない。
あの水害の日のことを。
水が引いた後の泥まみれで何もかもが茶色くなっていた。
真夏の暑さと不衛生の中でよく病気にもならなかったものだ。
重い泥を取り除く作業は重くて暑い、子供だったのでよくわからなかったが、絶望の淵に立たされた思いだったに違いない。
どうにか生活を取り戻したのはいつだったのだろう。新しい畳が入った時はうれしかった。
裸電球の生活はもっと長かったように思う。
我が家に扇風機が一台しか無い時代も長かった。食事の時はその場へお客さんが来たときはそこへ、寝るときは兄弟でとりあっこしたものだ。
捨てられないものがいっぱいの暮らしは、あの頃の大変さで物は大切にするべきと教え込まれた習慣が残っているのだろう、しかたないことだ。
母は40日雨が降ったと言っていた真偽のほどはわからないがそれほどの長雨だったのだろう。
時々同級生との話の中でもあの日のことが話題になる。みなしっかりと記憶に焼き付いる。
当時は線状降水帯という言葉はなかったけど、今思えばそれがあの時の長雨だったのかもしれない。
梅雨の末期の大雨で各地がたいへんな被害にあっている。テレビに映る泥まみれの様子に胸が痛む。それにしても最近は自然災害が多すぎるのでは。
地球に何か起こっているのだろうか、穏やかな青い地球に戻る日のために私たちも何かしなければいけないような気がする。
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