2019年1月26日土曜日

新垣 勉 講演会

今年度最後の教養講座、講師はテノール歌手の新垣 勉氏。
朝から予報通り時々みぞれ混じりの雨が降り余計に寒く感じる。

その雨の止み間に自転車をこぐ。
今年度の講座の中で是非聴いてみたかった講師の一人である。
やがて舞台に案内された新垣 勉氏が登場する。
「皆さん、こんにちは」と挨拶もそこそこに用意されたグランドピアノの前に座り「帰れ ソレントへ」を会場いっぱいに響き渡る伸びやかな声で歌いだす。
ピアノは習っていないのでと言いながらも見えない目でこれだけのことをと感心するばかり。
演題には「ひとつのいのち ささえることば」とひらがなばかりでかいてある。
その一言が励まし、慰め、力になったり、またその反対に心ない言葉で相手を死に追いやったりもするのが言葉。
といのちを支える食べ物と同じように言葉が人を育てる力を持っていると説く。

父を憎み殺したい程の憎しみを口にした時、寄宿舎の先生がそれを聞き涙を流した。それほどまでに自分の為に泣いてくれる「言葉を越えた言葉」によって自分の人生が変わったと言う。

又ある時、自分を捨てた父を憎んだがこの歌声は父からのプレゼントなのだと言われ許す気持ちが芽生える。
今では父と母がいなければ僕はここに存在しなかったと語る。
その語り口はどこまでも優しく時々ジョークを交えながらLifeという言葉に意味があると言うのだ。
LifeのLはlove(愛)Iはinterest(関心)Fはforgive(許す)Eはencouraged(励ます)である。
なかなか実行するのは難しいことだがこの人が言うと何だか説得力が違う。
立て板に水という講演ではなかったが歌声も聞けたしCDも買ったしでなんだか清々しさの残る講演会でした。

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