2019年1月9日水曜日

夜の闇

例の日高野をパラパラとページを繰る。
古びた装丁は今にも綴じ目がバラバラになりそうで絆創膏で補強の意味がわかった。
このままでは読む事さえできないのでガチャ玉の大きいので挿む。
 夜の闇という作品に目が留まる。
「もう50年も前のことになるが・・・」という書き出し。
作者の子供の頃の夜は本当に暗くて怖かった、
自分を包みこんでいるこの暗闇の向こうにはいったい何が潜んでいるのであろうか、闇の中でじっとこちらを見ているものは・・・と夜の暗さの恐怖を書いている。
暗ければ暗いだけ月夜を待ちかねる。と続く。
そしてその月に名前がつけられる。望月、十六夜月などなど、いつの頃からか私たちは夜を失ってしまったと明るすぎる夜を嘆く。
ひたすら目に見えるものを追い求め、目に見えないものを見ようとする力を失って、私たちの心はどこへ漂うて行くのであろうか。と結んでいる。
 
この頃からこんなふうに捉えられていたのであろうか。
夜通し営業の コンビニなどには夜がない。
眠ることのない社会に生きる私たちはどれだけの便利さと豊かさを手に入れ、何を失ったのだろうか。
明るすぎる夜に当たり前に生きている私たちはその得たもので本当に幸せを手に入れたのだろうかとふと考えさせられた文章である

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