中学校の当時の用務員が裁判で証言をしてくれることが正樹にとってどんなに勇気づけられたか、さっそく弁護士の高井に連絡する。高井の声も弾んでいる。
いじめた3人の内、金井利久斗は親の後を継ぐべく医大の3年生、 佐藤耀一は国立大の経済学部3年生、そして寺本航の消息だけがわからない、母親でさえ知らないと言う。わかった事は高等部を卒業していないと言う事、まさか中退?そのことをまた正樹が調べることに。
そこで、正樹は小学校からの翔太の同級生の堀内君に長い手紙を書く。
いよいよ本格的に裁判を起こすこと、いじめた3人の名はわかったが寺本航の消息がつかめない、もし知っていたら教えて欲しい、力を貸してほしい。と
やがて返事が来る、「大澤君をいじめたのはこの3人だけだったのか、クラス全体が加担しているようなものでは?寺本君は『NOTE』と言うバーに勤めている。これ以上の事は知らないし、裁判に協力はできない、もう連絡しないでほしい」と言うものだった。
早速[NOTE」を訪ねる。店に入ると整った顔立ちの青年が笑顔で迎えてくれる。
正樹は心を落ち着かせるためウイスキーを注文する。
「同じのをもう一杯」少し落ち着いたところでいよいよ本題に。
(いじめはクラス全体が加担しているようなもの)と堀内君は返事をよこしたがまさにその通りである。知って知らぬふりをするのも同じくいじめに加担している。というのだがなかなか止めに入ったり、先生などに連絡するは勇気が出ず、関わりたくない気持ちが働くのだろう。
私も同じく知らぬふりをする加担者にきっとなっていただろう。 また、正樹はいじめた3人がそれぞれ順調に大学生だったり、社会人だったりだが、わが子はその間中学時代の忌まわしい思い出と共に7年間も引きこもっていることを思えば胸中悔しさが渦巻いていることだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿