騎市の頼みごとに一瞬ひるんだ武一は事の仔細を聞く。
巴田先生の江戸での暮らしぶりは医術を学び瓦州塾を再開しようとしていたが、禁制の品を異国へ持ち出そうとしていた者やその関係者が捕縛された。
巴田先生はどの土地にどのような薬草があるのかを記した地図を贈ったことで先の者たちと同じ顛末をたどるやもしれぬ故先生を江戸から西国へお連れしたい。ということであった。
まだ追手が届かぬうちに関を越えたいと言う。
真っ向からでは先生の顔を知っている役人がいるまた瓦州塾を嫌う役人もいる用心に用心を重ねての頼みごと、更に驚いたのは 騎市も一緒に西国に行くと言う事、家名も家族も小田原も捨てて!
どうしても理世に確かめたい事がある。一日だけ待ってくれと言う。
子供の頃武一の父はかけがえのない友のために正義を貫き、その為お役差し止めの憂き目に逢うところであったが父は
その行動を「 もちろん悔いたが、あの時何もしなかったら、もっと悔いていた」という。
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